
謎のベールに包まれている探偵の世界。探偵が普段、どのような依頼を受けて、どのような仕事をしているのか、リアルな実態を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、クロルの広報担当スタッフが、一般の方の目線で、現場経験を豊富に持つ弊社の代表取締役に直撃インタビューをしてみました。日本で最も依頼が多い項目である浮気調査の実態、費用の相場、調査後に浮気の事実が判明する割合、浮気発覚後に関係を再構築するコツなど、多くの方が知りたい内容をまとめて質問したので、ぜひ参考にしてください。

浮気調査を依頼する方はどのような方が多いですか?
パートナーの手帳やLINEなどをチェックして、浮気相手がいることがわかっているという状況で相談に来られる方が多いですね。クロ(浮気している)かシロ(浮気していない)かわからないという人は少ないですが、「急に服装を気にするようになった」など、パートナーの変化について怪しいと感じて、相談に来られる方もいらっしゃいます。タバコを吸わないパートナーの下着からタバコの匂いがしたことがきっかけで浮気を疑うようになったという方もいらっしゃいましたね。
浮気調査を依頼するか迷っている段階で相談できますか?
クロルでは、浮気調査を依頼するか決めていないという方からの相談にも無料で応じています。実際、相談に来られる方の中には、浮気調査を依頼するかどうか迷っているという方は多いです。
迷っている方の中には、「真実を知るのが怖い」という方もいらっしゃいますが、パートナーのことを疑っているなら、真実を知ることは大切です。真実がわからないまま、パートナーに対して疑いを持ち続けていると、不信感が態度に出てしまい、関係が悪化してしまう可能性があるからです。
例えば、帰りが遅い日や、休日に外出する日があると、「浮気相手と会っているのでは」などと疑い、どんどん悪い方に考えてしまうこともあるでしょう。そうなると、精神的に不安定になって、パートナーに対して不機嫌な態度をとってしまい、自ら関係を壊してしまう可能性もあります。良好な夫婦関係を維持するためにも、真実を知ることは大切だと思います。
浮気調査の結果、浮気の事実が判明する割合はどの程度ですか?
浮気調査の結果、浮気の事実が判明するのは9割程度ですね。残りの1割の中には、浮気はしていないけれど、深夜まで自宅に帰らずにネットカフェで過ごしているケースや、アルバイトをしているケースなどがありました。コンビニに長時間滞在している方もいらっしゃいました。家に帰りづらくて時間を潰しているという方は一定数いらっしゃいますね。
依頼者の方は、「旦那の帰りが遅いので怪しい」と疑っていたけれど、旦那は深夜の3時くらいまでバイトをしていたというケースもありました。家計のために働いている旦那さまを大切にしてほしいなと思ったこともあります。
浮気の事実が判明した場合、その後、夫婦関係を再構築するためのサポートは受けられますか?
「調査が終わったら終了」とは考えておりません。浮気調査を依頼される方の多くは、夫婦関係の修復を望んでいるので、調査後のサポートには力を入れています。夫婦関係を修復するためには、調査の結果を知った後のパートナーに対する接し方が重要なポイントなので、調査後のアドバイスは丁寧に行っています。
まず、夫婦関係の再構築を望むなら、パートナーの浮気を許す必要があります。毎日、冷たい態度で接していると、パートナーが家に帰りづらくなってしまうからです。許すと決めたなら、パートナーを責めたり、不機嫌な態度をとったりするのは控えることが大切です。
浮気調査は、パートナーが言い逃れできないような決定的な証拠をつかんで、浮気相手との関係を絶ち切ってもらうために行うものなので、浮気調査の後は気持ちを切り替えるようにというアドバイスをしています。
専門家からサポートを受けることはできますか?
クロルには、夫婦問題診断士や夫婦カウンセラーの資格を持つスタッフが在籍しています。浮気調査後に夫婦関係を再構築したけれど、どうしても疑いの目で見てしまう、完全に信用できないという場合は、専門の資格を持つスタッフによるサポートを受けていただくことも可能です。
離婚を選択する方は1割程度と少ないですが、離婚を決断された方には、必要に応じて弁護士の紹介も行っています。
浮気調査をしたことは本人に内緒にしておいても大丈夫ですか?
夫婦関係を再構築したいなら、内緒にしておいた方がよいケースもあります。パートナーから「浮気調査を依頼するようなやつと一緒にいたくない」などと言われて嫌われるのが怖い場合、内緒にしておいても大丈夫です。
ただし、本人に浮気の事実を認めさせて、二度と浮気をしないと約束させたい場合は、浮気調査をしたことを本人に伝える必要があるので、難しいところです。
調査の結果、旦那の浮気が判明したけれど、本人に伝えるべきか迷っていた方に、旦那の浮気相手の女性に直談判をするという方法を提案したことがあります。具体的には、浮気相手の女性に会って、不倫の事実を認めさせて、その場で「旦那とは二度と連絡を取らない」、「連絡を取ったら慰謝料を支払う」という内容の誓約書を書かせます。その後、旦那が浮気調査のことを知ったとしたら、浮気相手の女性を経由して知った可能性しかないので、女性が連絡を取ったことがわかりますよね。
予算があまりない場合、限られた予算で調査してもらえますか?
もちろん可能です。実際、浮気調査をしたいけれど、あまり予算がとれないという方はたくさんいらっしゃいます。予算をお伝えいただければ、予算の範囲内でどのような調査ができるか具体的に提案させていただきます。限られた予算内で浮気調査をしたい方向けの「一緒にプラン」という料金プランも用意しているので、お気軽にご相談いただければと思います。
予算の最低ラインはどの程度ですか?
最低ラインは10万円程度ですね。浮気相手と会う日時が事前にわかっている場合は、予算を抑えて調査をすることが可能です。日時を特定することが難しい場合、ある程度の時間までで調査を打ち切るなどの工夫をすることで予算を抑えられる可能性もあります。
浮気調査は何人体制で行うのですか?
基本は2名体制です。2名で交代しながら尾行をすれば、対象者に気づかれるリスクを軽減できるからです。例えば、尾行中に対象者がエレベータに乗った場合、一緒に乗ることになりますが、降りるときも一緒だと不信感を持たれる可能性があります。2名いれば、一緒に降りずに、対象者が降りた階をもう1名に伝えて、尾行を交代することができます。
また、対象者がホテルに入った後は、1名は車の中で待機して、ホテルから対象者が出てきた瞬間の映像を撮影、もう1名はホテルから出てきた対象者と浮気相手を追尾するなど、役割分担をすることで、調査の精度と成功率を高めています。ホテルから出てきた後、浮気相手を尾行すれば、浮気相手の住所も特定できます。
料金が安い探偵社の中には、1名のみで調査をしている探偵社もありますが、決定的な証拠や浮気相手の住所などの情報を得られず、「調査にかけた費用が無駄になってしまった」などという話を聞くこともあります。
調査報告書は、いつ受け取ることができますか?
調査報告書は、調査が完了してから1週間から10日後くらいにはお渡ししています。調査の結果を早く知りたいという場合は、調査報告書を作成する前に口頭でお伝えすることもできます。
こちらは、調査報告書のサンプルです。

クロルでは、隠しカメラ、ビデオカメラ、一眼レフなどをケースバイケースで使い分けて、対象者に気づかれずに、対象者と浮気相手の顔がはっきりわかる写真を撮影できます。

対象者と浮気相手がホテルに入った場合、出入りの写真も撮影できます。
浮気をしていなかった場合の調査報告書はどのような内容になりますか?
対象者の一連の行動を記録した報告書になります。例えば、就業後の時間帯から調査をした場合、何時に職場を出て、駅で電車に乗って、自宅の最寄り駅で降りて、コンビニに寄って帰宅したという一連の行動が写真とともに記録されます。
浮気調査の依頼は結婚前でも可能ですか?
結婚する前でも、浮気調査を依頼することは可能です。実際、同棲中の彼氏が浮気しているか調べたいという依頼をいただくことはあります。ただし、この場合、彼氏の浮気相手の個人情報をお伝えすることはできません。配偶者なら調べる権利がありますが、配偶者以外は権利がないからです。
最近は、交際中の相手の身元がわからないので調べてほしいという依頼もあります。例えば、マッチングアプリで出会った人と交際しているけれど、家を教えてもらえないので、既婚者ではないかと疑っているというケースです。このようなケースでは、既婚者で奥さんと暮らしていることが判明する場合がありますが、奥さんの個人情報や住所を教えることはできません。
交際相手にお金を貸していた場合はどうなりますか?
金銭問題が絡んでいた場合、お金を貸した証拠が残っているかどうかがポイントとなります。借用書が残っているのがベストですが、現金を手渡ししている場合、証拠が何も残っていないので、調査の依頼を受けることは難しいです。弁護士経由で相談してもらえれば、弁護士が内容を精査しているので、依頼を受けることができます。
探偵に相談する前に準備が必要なものがあれば教えてください
帰宅時間が遅くなる曜日が定期的にあるかどうかをチェックしていただくと、調査を実施する日を特定しやすくなります。ただし、パートナーと喧嘩をしたり、浮気について追及したりしないことが前提です。浮気のことを追及すると、パートナーが警戒して、慎重に行動するようになる可能性があるからです。
若い世代の人はインスタでやりとりをしていることが多いので、インスタやXなどの投稿に、「匂わせ」がないかチェックしていただくと、助かります。
物理的なものであれば、ドライブレコーダーやスイカなどの履歴があるといいですね。ドライブレコーダーは車の中で電話をしていると音声が入るので、旦那が浮気相手と会う約束をしているときの会話が録音されていることもあります。また、スイカの履歴があれば、夜11時過ぎに帰宅したのに、会社の最寄りの駅を通過したのは18時だったなどの事実がわかります。
婚前調査の依頼者はどのような人が多いですか?
当事者の両親からの依頼が多いですね。「娘や息子の婚約者や家族がどんな人か詳しく知りたい」という方が多いです。息子が医者で親も開業医という医者家系で、息子の婚約者が家系に相応しい人物か知りたいという方が多い傾向にあります。
当事者からの依頼については、ある程度、年齢を重ねた女性が「本当にこの人と結婚して大丈夫だろうか」という不安を抱えて相談されるケースが多いですね。
調査の結果、結婚をやめた方がいいというケースはありますか?
朝までずっとボートレースをしていた、1日中パチンコをしていたなど、結婚してからトラブルになりそうなケースはあります。ただ、当事者の親が調査を依頼した場合、本人たち同士のことなので、調査の結果、結婚をとりやめたという報告はあまり聞いたことがないですね。
実際、毎日パチンコに行って、勝つとデリヘルに行っていた対象者がいたのですが、調査を依頼した父親は娘に伝えるべきか悩んでいました。その方にアドバイスを求められて提案したのが、対象者本人に会って、調査をしたことを伝えて、結婚したらこのようなことをしないようにと約束することです。
婚前調査では、調査の結果、特に問題がなくて、「なにもなくて良かったですね」というケースも多いですよ。
婚前調査ではどのようなことを調べるのですか?
事前に、どのようなことを知りたいかを確認したうえで、調査を行っています。婚約者の家族のこと、交友関係、借金の状況などについて知りたいという方が多いです。特に、娘の嫁ぎ先の家族について調べてほしいという方は多いですね。婚約者の家族に会わせてもらえなくて、娘が婚約者に関して隠し事をしているのではないかという不安を抱えて、相談される方もいらっしゃいました。あとは、実家を特定してほしいという依頼を受けたこともあります。
離婚歴のある人と結婚する方から、離婚理由について知りたいという相談を受けることもありますが、過去のことを調べることは基本的にできません。婚前調査は行動調査が基本なので、現在も元配偶者と会っていた場合は、その事実が判明する可能性はあります。ただし、浮気調査と違って、依頼者が欲しい情報を得られるかどうかは、実際に調査を行ってみないとわからない場合もありますね。
婚前調査の結果、結婚詐欺の被害に遭っていることが判明するケースはありますか
騙されている場合、相談の段階でわかることが多いです。お金を貸すなど、金銭のやりとりがあるので、第三者が話を聞けば、「これは結婚詐欺だな」とわかります。本人も、うすうす気づいているけれど、「婚約者のことを信じたい」「騙されていることを認めたくない」という気持ちがあるのかもしれません。
婚前調査というカテゴリではありませんが、交際相手が既婚者かどうか調べてほしいという依頼を受けて調査したところ、実際に既婚者だったというケースもありますね。
最近は、親の再婚相手を調べてほしいという相談を受けることも増えています。父親がスナックで紹介された人と再婚するというので相手を調べてほしいという依頼を受けて、調査をした結果、高額の現金を手渡ししていたことがありました。詳しく調べてみたところ、財産目当てだったことがわかりました。親の再婚相手を調べたい方の中には、親の資産を守ることを目的としている方が多い傾向にあります。
素行調査では、どのような依頼が多いですか?
最近、増えているのは、会社と従業員の間でトラブルが起きて、会社が従業員のことを調査したいという依頼ですね。例えば、従業員が精神的に病んでしまい、会社としては辞めてほしいけれど、法律上、問題になる可能性があるので、正当な理由になる材料を探してほしいという依頼です。調査をすると、休業中なのに飲みに行って、元気な様子で飲み食いしているなどということもあります。
あとは、営業職の外回り中の様子を調査してほしいという依頼も多いですね。実際、調査をした結果、業務時間内なのに、従業員同士がホテルに行っていたというケースもありました。どちらかが既婚者の場合、会社の規定に違反するだけではなく、倫理的にも問題ですよね。
素行調査は、企業からの依頼が多いですか?
そうですね。企業から、取引先が反社(反社会的勢力)かどうか調べてほしいという依頼を受けることもあります。最近では、複数の従業員が同時に退職して新しい会社を立ち上げたというケースで、元の会社の取引先から仕事を受注しているか調べてほしいという依頼を受けて、調査をしたこともあります。同時に退職した数名の人物の素行調査を行った結果、元の会社の取引先の人と会っていたことが明らかになりました。これは、競業避止義務に違反する行為になりますよね。
今後、力を入れていきたい調査項目はありますか?
最近、社会問題になっている闇バイトに巻き込まれる事件を未然に防ぎたいという思いがありまして、見守り調査に力を入れていきたいと考えています。これまで探偵が行っていた見守り調査は、子どものいじめなどが主な対象でしたが、最近は「子どもが闇バイトに巻き込まれないか心配だ」という相談が増えているので、闇バイトの可能性を視野に入れた見守り調査の必要性を感じているからです。
闇バイトに関わるかどうか見抜くのは難しいのではないですか?
闇バイトに直結しやすいのは失踪ですね。スマホやお金だけではなく、パスポートも持って家を出た場合、海外の闇バイトに巻き込まれた可能性が疑われます。フィリピンを拠点とする特殊詐欺グループが摘発されましたが、他にも海外を拠点とする特殊詐欺グループは複数存在します。
見守り調査では、闇バイトの疑い以外にも対応しています。最近、娘がネットワークビジネスをやっている可能性があるので調べてほしいという特急の調査の依頼を受けたこともあります。調査を行うことで、娘さんが誰と会っているのか、会っている人物はどこの会社の人なのか調べることができます。
まとめ
今回は、クロルの広報担当スタッフが、一般の方の目線で、現場経験を豊富に持つ代表取締役に直撃インタビューをした内容を紹介しました。
クロルは、依頼者さまの悩みや不安を丁寧に聞き取り、最適な提案をしています。「大切な人が隠し事をしているようで不安だけれど、誰にも相談できない」「真実を知りたいけれど、自分で調査をするのは難しい」という方は、一人で悩みを抱えずに、お気軽にご相談ください。