
妻の無断外泊は夫に大きな不安をもたらします。「もしかして浮気しているのでは?」などと心配になる方もいらっしゃるでしょう。しかし、その背景にはさまざまな理由が潜んでおり、一概に不倫とは限りません。
この記事では、妻が無断外泊をする主な理由、適切な対処法と注意点、不倫の可能性が高い場合の対処法などについて解説します。
1.妻が無断外泊する6つの理由
まずは、妻が無断外泊をする主な理由について説明します。
(1)仕事のトラブルで終電を逃した
仕事でトラブルがあり、深夜まで対応に追われてしまい、終電を逃してやむを得ず外泊するというケースは、比較的よくあるパターンです。突発的なトラブルの対応や取引先との緊急会議などで気づいたときに終電の時間が過ぎていたため、そのまま会社付近のビジネスホテルに泊まったり、会社の近くに住んでいる同僚の家に泊めてもらったりしたのかもしれません。
トラブルの対応が一段落して、家に連絡しようとしたときには既に深夜になっていたので、連絡できなかったという可能性もあるでしょう。
(2)夫婦関係の問題で家に帰りたくなかった
妻が無断外泊をする背景に、夫婦関係に起因するストレスや不満が潜んでいる場合があります。例えば、夫の冷たい態度、夫婦間のコミュニケーション不足、価値観の違いなどが原因で「家に居づらい」「帰宅しても落ち着けない」と感じている妻は、意図的に外泊を選ぶかもしれません。根底には夫婦関係の悪化が大きく影響している可能性があります。
(3)実家のトラブルに巻き込まれた
妻が実家で起きた問題に急きょ対応しなければならなくなり、そのまま泊まることも考えられます。例えば、親の体調不良や急病、実家の経済的問題、兄弟姉妹とのトラブルなどが突然発生し、妻が実家に駆けつけざるを得なくなるケースです。このような場合、「とにかく急いで実家へ行かなければ」という焦りや混乱の中で夫への連絡を忘れたり、精神的な余裕を失ったりする可能性も考えられます。
(4)友人の相談に乗っていた
妻が親しい友人から深刻な相談を受け、一緒に過ごすうちに帰るタイミングを逃してしまうケースもあります。例えば、友人が離婚や経済的困窮など、非常に辛い状況に直面しており、深夜まで話を聞いていた結果、終電を逃してしまうこともあるかもしれません。
このような場合、妻自身も「友人の相談を放っておくわけにはいかない」という使命感や責任感に駆られ、夫に連絡をしないまま時間が過ぎることがあります。
(5)飲み会でお酒を飲み過ぎた
会社の同僚や友人たちとの飲み会で深酒してしまい、そのままホテルや友人宅に泊まったというパターンも考えられます。飲酒の勢いで帰宅手段を確保できず、酔った状態で連絡を怠った結果、夫に不安を与えてしまいます。
「酔っていたからといって連絡できないはずはない」と思われるかもしれませんが、深酒により思考力や判断力が鈍ってしまい、意図せず連絡を忘れたという可能性も考えられます。また、お酒の場では楽しい雰囲気に流され、夫への配慮が後回しになることも珍しくありません。
(6)不倫相手と過ごしていた
最も深刻な理由として挙げられるのが、不倫相手との密会による無断外泊です。仕事や友人との飲み会を理由に外泊し、本当は不倫相手と夜を過ごしている可能性はゼロではありません。
特に、以下のような行動の変化がみられる場合は、不倫の可能性が高いといえるでしょう。
- 休日や夜間の外出が増えた
- 帰宅後にスマホを常に手放さない
- 着信履歴やメッセージを削除している
2.妻が無断外泊したときの適切な対処法と注意点
妻が無断外泊したとき、怒りや不安で頭がいっぱいになるかもしれません。しかし、感情に任せて妻を責めると、真相を知るチャンスを失うばかりか、夫婦関係の溝を深める可能性もあるので注意しましょう。妻が無断外泊したときの適切な対処法と注意点について説明します。
(1)冷静な心を保つことを意識する
妻の無断外泊を知った直後は、強い怒りや不安を抱くのは当然かもしれません。しかし、そのまま感情を爆発させてしまうと、妻が防御的になったり逃げ腰になったりして、真相を隠す方向に動いてしまう可能性が高いでしょう。そのため、まずは、自分自身の感情を落ち着かせる時間を持ち、妻と話をするときは、冷静な心を保つことを意識することが重要です。
(2)心配していたことを伝える
妻が無断外泊をしたとき、「心配していた」という気持ちを真っ先に伝えることが、夫婦の対立を回避しつつ、妻の本音を引き出すために効果的です。
妻のことを信用していたら「事故や事件に巻き込まれたのでは」「体調不良で動けないのでは」などという不安や心配を抱くはずです。一晩中、連絡を取ろうとしたのに取れなかった場合はなおさらです。心配していた気持ちを伝えることで、妻が「私は信用されている」「愛されている」ということを再認識し、夫婦の絆を改めて感じる機会になるでしょう。
(3)行動を把握するための質問をする
次に、無断外泊中の妻の行動を把握するために具体的な質問をしてみましょう。まずは、以下のような外泊に至る経緯を知るためのシンプルな問いかけから始めるとよいでしょう。
- どこに泊まったのか
- 誰と一緒にいたのか
- なぜ連絡できなかったのか
妻が躊躇したり明確な答えを避けようとしたりする場合、不倫や別のトラブルが隠れている可能性があります。
3.不倫が原因で無断外泊をした可能性が高いケース
以下のような場合は、妻が無断外泊をした理由が不倫である可能性が高いといえるでしょう。
(1)質問に対する答えが曖昧
無断外泊の理由を聞いたとき、妻が明確に答えずに言葉を濁した場合や、話の内容に矛盾や曖昧な点がある場合、不倫を疑わざるを得ない状況といえます。例えば、「友達の家に泊まった」と言いながら友達の名前を明かさない場合や、「仕事の飲み会で終電を逃した」と言いながら具体的なエピソードが一切出てこない場合は、疑いの余地があるでしょう。
(2)無断外泊以外の浮気の兆候がみられる
無断外泊をしたのと同じ時期に、以下のような行動の変化がみられる場合、不倫をしている可能性が高い状況といえるでしょう。
- 家の中でもスマホを肌身離さず持ち歩くようになった
- SNSの履歴を頻繁に削除している
- 外見を気にするようになった
このような兆候は、無断外泊の前後に限らず日常的に観察できる場合が多いです。妻の様子を注意深く観察することで、「スマホをのぞかれると極端に嫌がる」「LINEの通知が非表示になっている」などという細かな変化に気づくかもしれません。
(3)無断外泊を何度も繰り返す
妻が無断外泊をしたのが1回だけであれば、仕事関係のトラブルや、友人や家族の問題など、一時的な事情による可能性は十分考えられます。しかし、複数回にわたり無断外泊が続く場合、不倫相手と深い関係になり、深夜の密会を繰り返しているという疑いが強くなるでしょう。
4.不倫の可能性が高い場合の対処法と注意点
妻が不倫をしている可能性が高いと判断した場合、放置すると不倫相手との関係がさらに深まる可能性があるので適切に対処する必要があります。不倫の可能性が高い場合の対処法と注意点について説明します。
(1)疑っていることを悟られないように注意する
妻が不倫をしている可能性が高いと感じたとき、妻を問いただして、早く真実を知りたいという思いに駆られるかもしれません。しかし、妻に対して浮気を疑っていることを直接伝えても、本当のことを話してもらえる可能性は低いです。
警戒心を強めて、スマホやSNSの履歴を全て消去するなどの証拠隠蔽を図ったり、慎重に行動したりするようになり、真実を知ることが難しくなるおそれもあります。そのため、浮気を疑っていることを悟られないよう注意することが大切です。
(2)可能な範囲で証拠を集める
不倫の事実を客観的に証明するためには証拠が必要なので、浮気を疑っている素振りを見せないように気をつけながら証拠を集めましょう。例えば、以下のようなものは浮気の証拠となる可能性があります。
- メールやLINE、SNSのやり取り
- ラブホテルの領収書
- 写真や動画など
ただし、違法な手段で証拠を入手しようとすると、法的なリスクを負う可能性があるので注意が必要です。妻のスマホやパソコンに無断でアクセスしたり、無断で録音や録画をしたりなど、プライバシーの侵害に当たる行為はトラブルの要因となるので控えてください。
(3)浮気調査のプロである探偵に依頼する
自力で証拠を集めることが難しい場合や、妻が警戒して徹底的に証拠を隠し始めたりした場合、浮気調査のプロである探偵に調査を依頼することを検討するとよいでしょう。探偵は尾行や張り込みのノウハウを持ち、不倫現場の写真や映像など、決定的な証拠を確保することが可能です。自ら尾行を試みると妻に気づかれて、トラブルに発展するリスクがありますが、探偵に任せれば、妻に気づかれることなく精度の高い調査結果を得られます。
探偵に依頼する際は、浮気調査の実績を豊富に持ち、かつ信頼できる探偵社を慎重に選ぶことが大切です。口コミや実績をネット上で確認するだけではなく、実際に相談して、信頼できる探偵社かどうかを見極めてください。
まとめ
この記事では、妻が無断外泊をする主な理由、適切な対処法と注意点、不倫の可能性が高い場合の対処法などについて解説しました。
妻の無断外泊には、仕事関係や実家のトラブル、友人の悩みへの対応など、一時的な事情による可能性もあれば、深刻な夫婦問題や不倫が背景にある可能性も考えられます。冷静な態度を保ちながら、妻がどのような理由で無断外泊をしたのか理解することが大切です。
不倫の可能性が疑われる場合は、疑う素振りを見せずに客観的な証拠を確保してください。ご自身で証拠を確保することが難しい場合は、浮気調査のプロである探偵への依頼を検討しましょう。確かな証拠を得ることで、正確な事実関係を把握し、自分自身や家族の将来に対して適切な対応ができるようになります。クロルでは、相談者さまのご不安な気持ちを受け止めながら、ご希望や状況に適した提案をさせていただいております。「妻が無断外泊を何度か繰り返し、怪しいと思うけれど、不倫しているかどうか確信が持てない」「妻の浮気調査をするべき状況なのか判断できない」などというご相談にも対応しておりますので、一人でご不安な気持ちを抱えずにお気軽にご相談ください。