「パートナーが他の女性と会っているようだけれど、二人きりで食事に行っただけでは浮気とは言えないの?」「キスをしただけでは不倫ではないと聞いたことがあるけれど本当?」などという疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どこからが浮気や不倫だと思うかは、人それぞれ異なるようです。
この記事では、どこからが浮気や不倫なのか、浮気と不倫の違い、パートナーの浮気や不倫を確かめる方法や注意点などについて解説します。
1.どこからが浮気・不倫か
どこからが浮気・不倫なのでしょうか。浮気と不倫に分けて説明します。
(1)どこからが浮気か
一般的に、特定のパートナーがいるのに、他の異性と以下のような行動をすることを浮気だと考える方は多いでしょう。
- 二人きりで食事に行く
- 二人きりで食事に行く
- キスをする
- 性行為をする
しかし、親しい異性の友人がいる方の中には、「異性の友人と食事に行くのは浮気ではない」と考える方もいらっしゃるでしょう。また、上記のような行動がなくても、LINEのやりとりを頻繁にしているだけでも浮気だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
(2)どこからが不倫か
不倫という言葉は、法律上の不貞行為と同じ意味で使われることが多いです。この場合、一般的に、既婚者が配偶者以外の異性と肉体関係を持った時点で不倫(不貞行為)に該当すると判断されます。
しかし、不倫と不貞行為は全く同じ意味ではありません。不倫という言葉は、法律上の不貞行為よりも広い意味で用いられることもあり、この場合は、浮気と同じように人それぞれ考え方が異なります。既婚者が配偶者以外の異性と二人で食事をしたり、手をつないで歩いたりしただけでも不倫だと考える方もいらっしゃるでしょう。
2.浮気と不倫の違い
浮気と不倫には、どのような違いがあるのでしょうか。浮気と不倫の主な違いを以下の表にまとめてみました。
浮気 | 不倫 | |
言葉の意味(国語・英語辞書より) | 心がうわついて変わりやすいこと。一人の異性だけを愛さず、あの人この人と心を移すこと。 | 人が踏み行うべき道からはずれること。特に、配偶者でない者との男女関係。 |
当事者 | 未婚者・既婚者 | 少なくとも一方は必ず既婚者 |
該当する行為 | 肉体関係の有無にかかわらない | 肉体関係あり |
不法行為に該当するか | 該当しない | 該当する |
慰謝料の請求はできるか | 請求できない | 請求できる |
(1)言葉の意味・当事者に関する違い
パートナー以外の異性と親しい関係になるという点で、浮気と不倫の意味は共通しています。
浮気という言葉には、「心がうわついている」という意味があり、一人の異性を真剣に愛さずに、次々に違う異性を愛したり、複数の異性を同時に愛したりするというニュアンスもあります。
一方、不倫という言葉には「人が踏み行うべき道からはずれること」という意味があります。浮気の当事者は未婚の者同士である場合もありますが、不倫という言葉が使われるのは、少なくともどちらか一方が既婚者である場合に限定されます。既婚者が配偶者以外の人と関係を持つことは、倫理的に問題があると考えられているのです。
(2)該当する行為の違い
前述したとおり、不倫は、一般的に法律上の不貞行為と同じ意味で使われることが多いです。法律上の不貞行為は、既婚者が配偶者以外の人と肉体関係をもつことをいいます。つまり、既婚者が配偶者以外の人と肉体関係を持った時点で不倫をしたと判断されるケースが多いでしょう。
しかし、浮気の明確な定義は存在しないため、肉体関係がなくても、二人で食事に行く、LINEで頻繁にやりとりをするなど、親密な関係であれば浮気だと考える人もいらっしゃいます。
(3)不法行為と慰謝料請求における違い
不法行為と慰謝料請求という点で、浮気と不倫には大きな違いがあります。
不倫すなわち不貞行為は、夫婦の貞操義務違反に該当するので不法行為です。不法行為をされた人は、法律上保護されるべき権利を侵害され、精神的な苦痛を受けたとして、不倫をした配偶者と、その不倫相手に対して慰謝料を請求することが可能です。
ただし、慰謝料を請求できるのは、配偶者が不倫相手と肉体関係を持ったことを証明できる場合に限られます。慰謝料請求という法律行為を行うには、その根拠となる不法行為があったことを示す必要があるからです。配偶者が不倫相手と肉体関係を持ったことを証明するためには、性行為に及んでいる最中の動画や音声、ラブホテルを出入りする写真や動画など、決定的な証拠が必要です。入手困難な場合は、不倫していたことを容易に類推できるものをいくつか用意しておく必要があります。
一方、浮気は不法行為とはいえません。そのため、交際相手の浮気によって精神的な苦痛を受けたとしても、慰謝料を請求することはできません。
3.パートナーの浮気や不倫を確かめる方法
一度、恋人や配偶者の浮気や不倫を疑い始めると、不安になり、真相を知りたいと考える方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、以下の方法を試してみると手がかりをつかめるかもしれません。
(1)スマホやパソコンをチェック
スマホやパソコン、タブレット端末などの通信機器には、持ち主のさまざまな情報が保存されています。以下のようなアプリやデータを調べれば、浮気や不倫をしている可能性について、ある程度判断できるでしょう。
- 通話履歴:決まった時間に電話している相手はいないか
- メール:浮気相手と思われる異性とやり取りをしていないか
- LINEやInstagramなどSNSでのやり取り:浮気相手と思われる異性とのやり取りはないか、削除した形跡はないか
- 写真や動画:浮気相手と思われる異性が写っている写真や動画はないか
- マッチングアプリ:異性との出会いを目的としたアプリがないか
(2)クレジットカードの明細や財布をチェック
クレジットカードの明細やレシートなどを調べると、以下のような事実が発覚する可能性があります。
- 普段利用しないような高級レストランで食事をしていた
- ラブホテルやリゾートホテルを利用していた
浮気の決定的な証拠にはなりませんが、手がかりはつかめるかもしれません。他の調査と組み合わせて真実を確かめるとよいでしょう。
(3)カーナビなどで移動履歴をチェック
カーナビの履歴から、配偶者の足取りがわかる可能性があります。デート向きのレストランやラブホテルなどに行った履歴があれば、浮気や不倫をしている可能性が濃厚だといえます。
また、ドライブレコーダーを設置している場合は、車内の録画や、会話の録音が残されている可能性があるので確認しましょう。
(4)会話を録音する
自宅や車にICレコーダーを設置しておけば、会話を録音できる可能性があります。浮気相手との性行為中の音声や、肉体関係があったことについて言及している会話を録音できれば、決定的な証拠になるでしょう。
(5)尾行や張り込みをする
尾行や張り込みをすれば、恋人や配偶者の行動を自分の目で確かめられます。誰と会って、どのように過ごしているかを知ることができるでしょう。ただし、自分で尾行や張り込みをすると、本人に気づかれたり途中で見失ったりする可能性が高いため、注意が必要です。
尾行や張り込みを成功させるためには専門的なノウハウや経験が求められます。
(6)探偵社に依頼する
浮気調査のプロである探偵に依頼すれば、尾行や張り込み、周囲への聞き込み調査などによって、パートナーの浮気について調べてもらうことが可能です。高度なスキルと豊富な経験を持つスタッフが調査を行うので、本人に知られる心配はありません。
4.パートナーの浮気や不倫を確かめる際の注意点
特に自分で浮気調査をする場合は、軽率な行動を取らないように注意が必要です。不利な立場に陥らないためにも以下の点に気をつけましょう。
(1)違法な手段は使わない
パートナーの浮気を絶対に確かめたいと思っても、違法な手段を使ってはいけません。例えば、他人の家や車にカメラやICレコーダーを仕掛けることは、違法行為に該当します。相手のスマートフォンなどに勝手にアプリをインストールすることも、不正アクセス禁止法などに違反する違法行為です。
また、違法に入手した証拠は、慰謝料請求には使えません。逆に相手から訴えられて不利な立場に陥る可能性もあるので控えましょう。
(2)有効な証拠を手にいれるまでは気づかれないようにする
パートナーの浮気を疑っていることは、確実な証拠を入手できるまで本人に知られないよう注意してください。証拠を得る前に警戒されると、決定的な証拠の入手が難しくなります。証拠がなければ、相手に認めさせることが難しくなるだけではなく、慰謝料請求も困難になるため、慎重に行動しましょう。
(3)自分で確認するのが難しければプロに相談を
浮気調査には、高度なスキルや経験が必要です。自分で試みても、証拠をつかめない可能性が高いでしょう。難しい場合は、無理をせず、プロに相談することをおすすめします。浮気調査を得意とする探偵社に依頼すれば、尾行や張り込みなど、専門的なノウハウや高度なスキルが必要な調査も任せられ、有効な証拠を入手できる可能性が高いです。
まとめ
この記事では、どこからが浮気や不倫なのか、浮気と不倫の違い、パートナーの浮気や不倫を確かめる方法や注意点などについて解説しました。
浮気の明確な定義はありませんが、不倫については、法律上の不貞行為と同義であると捉えた場合、当事者の間に肉体関係があることを意味します。不貞行為の事実を証明できれば、慰謝料請求などの法的措置が可能になります。ただし、不貞行為の事実を証明するためには、決定的な証拠が必要です。決定的な証拠を得ることが難しい場合は、浮気調査のプロである探偵社に依頼するとよいでしょう。
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