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高校生の娘・息子の帰りが遅い理由・心配な場合の対処法は?

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高校生になり、部活動や塾、友達との交流などが増えるにつれて、帰宅時間が遅くなるのはよくあることです。しかし、単なる成長の証として見過ごせないケースも少なくありません。特に、理由を聞いても曖昧な答えしか返ってこない場合は、親には言えない悩みや秘密を抱えている可能性があるので注意が必要です。

この記事では、高校生の子どもの帰りが遅い理由、高校生の帰宅時間、帰りが遅い子どもに対する適切な対処法などについて解説します。

1.高校生の子どもの帰りが遅い理由

高校生の子どもの帰りが遅くなる理由はさまざまです。まずは、その理由を理解することが大切です。

(1)部活動や塾

高校生の帰宅が遅くなる原因として多いのは、部活動と塾です。特に、運動部に所属している場合、練習が夜遅くまで続くことが多く、大会や試合などが近くなると、さらに練習時間が長くなるでしょう。文化部でも、コンクールや文化祭などの前には、準備のために夜遅くまでかかることもあります。

また、塾では高校生を対象とした授業は夜間に設定される場合が多く、帰宅が遅くなりやすいです。部活動や塾は、子どもの将来や学業にとって重要なので、親として理解を示しながら適切なサポートや健康管理に気を配ることが大切です。帰宅後の栄養補給や疲労回復のための十分な睡眠時間を確保するように促すとよいでしょう。また、部活動や塾のスケジュールを共有し、状況を把握することで、不要な心配をしなくて済みます。

(2)友達との交流

友達との交流で、帰宅が遅くなる場合も多いです。学校生活の後、友達と話をしたり一緒に食事を楽しんだりすることは、心の安定やストレス解消に欠かせません。友達との交流場所や内容について把握し、必要に応じて安全面を確認するとともに、定期的な連絡を取るように促すことは安心感につながります。

ただし、高校生の子どもが交流している友達が、SNSやオンラインゲームで知り合った人である場合は注意が必要です。近年、未成年者が、SNSやオンラインゲームで知り合った人を通じてトラブルに巻き込まれるケースが急増しているからです。

高校生は社会経験が少ないため、SNSなどで知り合った相手の言葉を容易に信じてしまうことは珍しくありません。実際、SNSで知り合った相手と会って性犯罪の被害に遭うケースや、アルバイトや投資などの誘いを受けて騙されるケースなども報告されています。

(3)アルバイト

アルバイトをしている場合、勤務時間の関係で帰宅が遅くなることもあるでしょう。アルバイトは社会的な経験を積むためにも役立ちますが、夜遅くまで営業している店でアルバイトをすると、帰宅時間が遅くなりがちです。特に飲食店やコンビニなどは遅くまで営業しているため、勤務時間が深夜近くになることもあります。アルバイトの内容や勤務時間について、親子でしっかり話し合い、学校生活や健康に悪影響が出ないように調整する必要があります。

また、高校生が違法な性風俗店や水商売関連のアルバイトをしているケースも増えているので、注意が必要です。

(4)家の居心地が悪くて帰りたくない

家の居心地が悪くて帰りたくないために、帰宅時間が遅くなっている可能性もあります。家庭内での人間関係のストレスや、親からのプレッシャーや過干渉などを負担に感じている場合、子どもは家にいることに息苦しさや不快感を覚え、なるべく帰宅時間を遅らせようとする心理が働くことがあります。

このような場合、お子さんは学校が終わった後も、公園や駅前、商業施設などで時間を潰したり、特定の友達の家に泊まりに行ったりするなどして、意図的に帰宅を遅らせる行動に出ることもあるでしょう。この場合、家の中での会話が少なくなった、家族と一緒に食事をとる頻度が減った、自分の部屋に閉じこもりがちになったという変化も同時に見られることが多いです。親としては、子どもがなぜ家に居心地の悪さを感じているのか、その根本的な原因を探る必要があります。

2.現代の高校生の平均的な帰宅時間は?

高校生の子どもを持つ親として、現代の高校生の平均的な帰宅時間は何時くらいなのか気になるという方もいらっしゃるでしょう。理想的な帰宅時間、門限として設定されることが多い時間、補導の対象となる時間について説明します。

(1)理想的な帰宅時間は18時~19時

高校生の帰宅時間として理想的なのは、18時~19時頃でしょう。この時間なら、家庭での夕食、学習時間、入浴の時間などを十分に確保でき、健康的な生活を送ることが可能です。また、家庭内でのコミュニケーションの時間も十分に確保でき、家族との絆を深めることにもつながります。

厚生労働省子ども家庭局が実施した調査によると、高校生の帰宅時間は18時前が24.3%と最も多く、次いで19時前が23.6%、18時前と19時前を合計すると半数弱を占めていました。

参考:平成26年度全国家庭児童調査結果の概要(厚生労働省公式サイト)

(2)門限として設定されることが多いのは21時~22時

現代の高校生は、塾通いやアルバイトなどで多忙なので、現実的なラインとして21時~22時くらいを門限として設定している家庭も多いようです。22時までに帰宅すれば、翌日の学校生活に支障が生じずに済むでしょう。また、夜間の繁華街や人目の少ない場所でのトラブルに巻き込まれるリスクも、ある程度低減できる時間帯といえます。

(3)警察の補導対象となるのは23時

高校生を含む未成年者が夜間に外出している場合、警察の補導対象となる可能性があるのは、一般的に23時以降です。これは、各都道府県の青少年保護育成条例によって定められている規制に基づくものです。この条例の目的は、未成年者を犯罪や非行から守ること、そして健全な育成を図ることにあります。多くの地域では、正当な理由なく深夜(概ね23時から翌日の午前4時までの間)に未成年者が外出している場合、保護者への連絡や注意、警察署による補導などが行われています。補導された場合、氏名、住所、学校名などの確認が行われ、保護者が呼び出されます。

3.帰りが遅い子どもに対する適切な対処法

子どもの帰りが遅い時、親としては心配や不安から、つい感情的になったり、高圧的な態度を取ってしまったりしがちです。しかし、そのような対応は逆効果になる可能性があるので、適切に対処することが大切です。帰りが遅い子どもに対する適切な対処法を紹介します。

(1)心配したことを伝える

まずは、帰りが遅いことを心配したことを率直かつ穏やかに伝えることが大切です。子どもが帰宅した際、「どこに行っていたの?」「何時だと思っているの!」などと責めるのではなく、まずは「おかえりなさい」と温かく迎え入れましょう。そして、「帰りが遅かったから、心配したよ」「何かあったんじゃないかと思って、気になっていたよ」などという言葉をかけてみてください。この時、「心配していた」という親としての愛情を示すことが大切です。

親が自分の身を案じてくれていると感じれば、「心配させてごめんなさい」という気持ちが芽生え、以後は帰宅が早くなるかもしれません。

(2)外出時のルールを一緒に考える

外出時のルールを親子で一緒に考えることは、非常に効果的なアプローチです。親が一方的にルールを押し付けるのではなく、子どもの意見も取り入れながら話し合うことで、子どもは「自分もルール作りに参加した」という意識を持ち、責任感を持ってルールを守ろうとします。

親が門限を設ける主な理由は、子どもの安全確保、規則正しい生活習慣の維持、家族間の信頼関係を保つことにあります。門限があることで、子どもは自身の行動を律する意識を持つようになり、時間管理能力も養われます。親子がお互いの状況を理解し、尊重し合うことで、門限は単なる制限ではなく、家族の信頼関係を維持するための約束として機能するでしょう。

(3)必要な場合は探偵の見守り調査を活用する

「子どもが嘘をついている可能性が高い」「子どもの部屋で、怪しげな名刺を見つけた」などという場合、親としてどうすればよいか途方に暮れてしまうかもしれません。そのような場合、探偵の見守り調査を活用するという方法もあります。プロの探偵は、尾行や張り込みにより、子どもの行動を調査し、交友関係などを詳しく調査することが可能です。これにより、親が知らない間に起きている問題の詳細を知ることができます。

探偵から提供される調査報告書には写真とそのときの様子が時系列で記載されているので、親子で事実を共有し、建設的に解決策を話し合う際に役立ちます。

子どもが、違法な性風俗店でアルバイトをしている、SNSで知り合った人と親しくしているなどという事実が明らかになった場合、適切な対処法についてアドバイスを受けることも可能です。

まとめ

この記事では、高校生の子どもの帰りが遅い理由、高校生の帰宅時間、帰りが遅い子どもに対する適切な対処法などについて解説しました。

近年、高校生が違法な性風俗店などでアルバイトをしたり、SNSで知り合った人と接触したりして、重大なトラブルに巻き込まれるケースが増えています。子どもの夜間の外出の背景には、重大な問題が潜んでいるかもしれません。子どもが危険な行為をしていた場合でも、早期に気づいて適切に対処することで、大きなトラブルに発展することを防げる可能性があります。重要なのは、子どもを疑うのではなく、親として見守るという視点を持つことです。

クロルの見守り調査を活用すれば、子どもが抱えている悩みや問題を詳しく把握し、専門家のサポートを受けながら、問題の根本的な解決と再発防止を目指すことが可能です。クロルでは、相談者さまのご不安な気持ちを受け止めながら、ご希望や状況に適した提案をさせていただいております。「最近、高校生の娘が深夜に帰宅することが増えて心配しているけれど、何を聞いても答えてくれない」「高校生の息子が何日も家に帰らないことがあるけれど、どのように対処すればいいかわからない」などというご相談にも対応しておりますので、一人でご不安な気持ちを抱えずにお気軽にご相談ください。

クロルの見守り調査について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

参考:総合探偵社クロルの見守り調査

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  • この記事を書いた人

大原 昇

総合探偵社クロル 代表取締役社長
2006年に大手探偵事務所に入社。その後、2021年に総合探偵社クロルを設立。 18年間の探偵業界での経験から、「証拠を撮るだけで良い」という考え方ではなく、お客様目線で問題を捉え、前向きに1歩を踏み出せるようサポートしてこそ、本当の意味での問題解決であり当社の存在意義であると考え日々邁進中。

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