浮気調査

浮気調査の報告書とは?活用法や注意点について解説

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探偵社に浮気調査を依頼すると、調査が完了した後、調査結果をまとめた調査報告書を受け取ることができます。調査報告書は、浮気の事実をパートナーと不倫相手に認めさせる際や、慰謝料請求をする際に役立ちます。

この記事では、浮気調査の調査報告書の概要、調査報告書の活用方法、クオリティの高い調査報告書を入手するための注意点などについて解説します。

1.浮気調査の調査報告書とは

浮気調査の調査報告書は、調査対象者(浮気をしたパートナーと不倫相手)の行動を記録した書類です。探偵社は、浮気調査が完了すると、調査の記録を調査報告書としてまとめて依頼者に提出します。

調査報告書はパートナーの浮気の証拠として、以下のような場面で活用できます。

  • 浮気をしたパートナーと不倫相手に提示し、浮気の事実を認めさせる
  • 離婚裁判、慰謝料請求訴訟などの際に裁判所に証拠として提出する

浮気に関する画像・動画の他、パートナーと不倫相手の行動等を正確に記載した書類があれば、パートナーと話し合う場合も、裁判等を行う場合も、有利な立場に立てるでしょう。

2.浮気調査の調査報告書の内容

調査報告書は調査期間中の調査対象者の行動、証拠となる画像等を添付し、詳細な記録としてまとめられています。調査報告書の具体的な内容について説明します。

(1)浮気の調査結果が時系列に記録されている

調査報告書には、調査対象者が「いつ・どこで・誰と・何をしたか」詳しく記載されています。具体的には、以下のような内容が記載されます。

  • 調査対象者の行動の内容(調査開始から分単位)
  • 調査対象者の行動の様子を撮影した写真とその写真に関する説明
  • 調査対象者が立ち寄った場所(レストラン、ラブホテルなど)の名称、その場所での行動や詳細な状況(例:対象者が女性と2人で笑顔で話しながらラブホテルに入った、対象者と女性がコンビニに立ち寄り、缶ビールを購入した等)


例えば、以下のような浮気調査を行った場合、時系列で下記のような内容を記載します。

  • 依頼者:妻
  • 調査対象者:夫

令和〇年〇月〇日(日曜日)

AM8:30 調査対象者が「今日は休日出勤だ」と妻に伝えて家を出る。自宅付近で待機していた調査員が対象者(夫)の尾行を開始。

AM9:00 対象者が駅に向かい、勤務先とは正反対の方面に移動する電車へ乗車。

AM10:32 勤務先とは全く関係のない〇〇駅で下車、対象者は用心深く周りを見回しながら歩いている。

AM11:06 対象者がマンション〇〇に向かい、〇〇〇号室の扉をノック。若い茶髪の女性が出てきて、対象者に抱き付きキスをした。2人は笑みを浮かべながら部屋に入る。

PM6:13 対象者が女性に別れを告げ、マンション〇〇を後にする。

上記のような文章とともに、撮影した写真が添付されて、調査報告書としてまとめられます。

(2)浮気の証拠となる動画も入手できる

調査報告書とともに、対象者と不倫相手の様子を撮影した動画が提出されることも多いです。動画を見れば、パートナーと不倫相手の様子や行動をより詳しく確認できるでしょう。

また、パートナーと不倫相手を撮影した動画は、有力な証拠として活用できます。

3.浮気調査の調査報告書の活用方法

浮気調査の調査報告書の主な活用方法として以下の3つが挙げられます。

  • 不倫相手と二度と会わないと約束させる
  • パートナーとの離婚の調停・裁判で活用する
  • パートナー・不倫相手への慰謝料請求で活用する

それぞれの活用方法について説明します。

(1)不倫相手と二度と会わないと約束させる

浮気調査の結果、パートナーが浮気していることが明らかになったとしても、パートナーと離婚するのではなく、不倫相手と別れてもらいたいと望む方は多いでしょう。この場合、調査報告書は、パートナーに浮気の事実を認めてもらい、不倫相手と二度と会わないと約束させるために有効活用できます。

浮気の証拠がなければ、パートナーは浮気の事実を認めない可能性がありますが、調査報告書を提示すれば、言い逃れは一切できなくなります。調査報告書を提示して、浮気の事実を認めてもらい、反省と謝罪を求めましょう。その後、パートナーと話し合い、以下のような取り決めをするとよいでしょう。

  • 二度と不倫相手と会わないこと
  • パートナーが再び浮気をしたら、調査報告書を裁判所に提出して慰謝料請求を行うこと
  • 調査報告書は破棄せずに、自分が厳重に管理すること

なお、話し合いで決めた内容は同意書などの文書として残しておくことをおすすめします。

(2)パートナーとの離婚の調停・裁判で活用する

浮気調査の結果、パートナーが浮気していることが明らかになった場合、パートナーのことを許せず、離婚したいと考える方もいらっしゃるでしょう。この場合、離婚調停や裁判などで、パートナーと不倫相手との性行為を推認する有力な証拠として調査報告書を活用できます。

離婚調停をする場合、まず家庭裁判所で「夫婦関係調整調停(離婚)」を行うことになります。離婚調停では、離婚当事者の合意による解決を図ります。その際、家庭裁判所の調停委員会では双方が合意できるよう調整に努めます。

浮気された側のあなたが調査報告書を提出すれば、離婚の責任がパートナーにあることを調停委員が認識するので、あなたにとって有利な条件で離婚に向けた話し合いが進められるでしょう。

また、調停不成立で裁判に進んだ場合、原告(あなた)の主張が通る判決となる可能性が高いです。

なお、調査報告書が証拠としての機能を有する場合、浮気をしたパートナーは「有責配偶者(離婚事由をつくった張本人)」とされ、原則としてパートナー側からの離婚請求はできなくなります。

調査報告書の存在により、浮気をした側のパートナーは不利な状況に陥ることになるでしょう。

(3)パートナー・不倫相手への慰謝料請求で活用する

浮気調査の結果、パートナーが浮気していることが明らかになった場合、パートナーと不倫相手に対して、慰謝料を請求したいと思う方もいらっしゃるでしょう。浮気をされた側のあなたは、パートナーと不倫相手の双方に慰謝料を請求することが可能です。慰謝料を請求する際も、調査報告書は有力な証拠として活用できます。

調査報告書を提示すれば、パートナーと不倫相手は言い逃れをすることができず、慰謝料の支払いに応じる可能性が高いでしょう。慰謝料の金額に関する話し合いなどで決着がつかない場合は、裁判を起こすことも可能です。

なお、慰謝料の請求金額によって、提起する裁判所は以下のように異なります。

  • 慰謝料の請求金額が140万円以下:簡易裁判所
  • 慰謝料の請求金額が140万円超:地方裁判所

慰謝料請求訴訟でも、調査報告書が有力な証拠として認められ、原告(あなた)にとって有利な判決が下る可能性が高いでしょう。

4.クオリティの高い調査報告書を入手するための注意点

調査報告書を有効活用するためには、クオリティの高い調査報告書を入手する必要があります。調査報告書のクオリティに関する注意点や、クオリティの高い調査報告書を入手する方法について説明します。

(1)調査報告書のクオリティに関する注意点

調査報告書のクオリティは探偵社によって大きな差があります。探偵社に浮気調査を依頼して調査報告書を入手しても、調査報告書のクオリティが低く、裁判所から証拠として不十分と判断されてしまうケースもあるので注意が必要です。

以下のような調査報告書は、クオリティの低さから、証拠として不十分とされる可能性が高いでしょう。

  • 報告書であるにもかかわらず、客観性に欠け、憶測による文章・主観的な文章で書かれている
  • 報告書の内容に矛盾がある、正確性に欠ける
  • 証拠となる写真が少なく、報告書としての信憑性に欠ける

証拠となる写真が添付されていても、画像が不鮮明で顔がはっきりわからない場合は、証拠として不十分だとされる可能性があります。

(2)クオリティの高い調査報告書を入手する方法

クオリティの高い調査報告書を入手するためには、浮気調査の経験が豊富で、信頼できる探偵社を慎重に選ぶことが大切です。浮気調査の実績を豊富に持つ探偵社なら、高度な撮影機材を有しているため、対象者に気づかれることなく、証拠として認められるレベルの鮮明な写真を撮影することが可能です。また、慰謝料請求や離婚調停等で有力な証拠として認められるクオリティの高い報告書を作成できます。

浮気調査の実績が豊富な探偵社では、契約をする前に調査報告書のサンプルを見せてもらえるはずです。「調査報告書のサンプルを見せてください」とお願いしてみましょう。サンプルを見せてもらえた場合は、写真の鮮明さや、対象者の行動の一部始終が時系列にわかりやすく記載されているかを確認してください。サンプルを見せてもらえない場合や、サンプルのクオリティが低い場合は、相談を打ち切り、別の探偵社を探すことをおすすめします。

まとめ

この記事では、浮気調査の調査報告書の概要、調査報告書の活用方法、クオリティの高い調査報告書を入手するための注意点などについて解説しました。

パートナーの浮気調査の結果をまとめた調査報告書は、パートナーと不倫相手とを別れさせたい場合、慰謝料請求や離婚調停などを有利に進めたい場合などに有効活用できます。ただし、調査報告書のクオリティは探偵社によって大きな差があるので、浮気調査を依頼する探偵社を選ぶ際は、調査報告書のサンプルを見せてもらい、慎重に判断することが大切です。

クロルでは、慰謝料請求や離婚調停などの場面でも有力な証拠として認められるクオリティの高い調査報告書を作成しています。また、浮気調査のご相談をいただいた際は、相談者さまのご不安な気持ちを受け止めながら、ご希望や状況に適した提案をさせていただいております。

「パートナーが浮気しているかどうか確信が持てない」「パートナーの浮気調査をするべきか迷っている」などというご相談にも対応しておりますので、一人でご不安な気持ちを抱えずにお気軽にご相談ください。

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  • この記事を書いた人

大原 昇

総合探偵社クロル 代表取締役社長
2006年に大手探偵事務所に入社。その後、2021年に総合探偵社クロルを設立。 18年間の探偵業界での経験から、「証拠を撮るだけで良い」という考え方ではなく、お客様目線で問題を捉え、前向きに1歩を踏み出せるようサポートしてこそ、本当の意味での問題解決であり当社の存在意義であると考え日々邁進中。

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