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大手・中堅・個人の探偵の比較・規模による違いとは?

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探偵業界には、個人から大手企業まで、さまざまな規模の業者が存在します。個人に依頼した方が料金は安く済むだろうと思われる方も多いようですが、個人に依頼すると、調査に失敗する、後から高額な料金を請求されるなど、トラブルが発生する可能性があるため注意が必要です。

この記事では、大手・中堅・個人の探偵の違いや、自分に適した探偵社を選ぶために知っておきたいポイントなどについて解説します。探偵選びで失敗しないために、ぜひ参考にしてください。

1.大手・中堅・個人の探偵の特徴

探偵社は規模によって、調査の質、信頼性、料金体系などが異なります。大手・中堅・個人の探偵の特徴について説明します。

(1)大手探偵社は全国展開している探偵社

大手探偵社は、全国各地に拠点を持ち、広域のネットワークを活かして調査を行うことが可能です。長年にわたり数多くの調査案件を経験していて、実績を豊富に持つ探偵社が多いです。組織として調査のノウハウを蓄積していて、経験豊富なベテランの調査員が在籍しているため、難しい調査にも対応できる可能性が高いです。また、夜間の浮気調査では欠かせない暗視カメラをはじめ、高品質な撮影機材を揃えているので、パートナーと浮気相手の顔がはっきりわかる写真や動画を撮影することが可能です。

ただし、料金設定は、小規模の探偵社より高い傾向にあり、費用を抑えて依頼したい方にとってはハードルが高いと感じられるかもしれません。

(2)中堅規模の探偵社は特定の地域に詳しいケースが多い

中堅規模の探偵社は、特定の地域に密着した調査を行っているケースが多く、その地域の事情に詳しいという強みがあります。地域特有のネットワークや土地勘を駆使して効果的な調査を行うことが可能です。

ただし、広域な調査に対応できない場合や、調査員の人数が不足している場合もあります。また、高度な撮影機材などを所持していない可能性もあるでしょう。

(3)個人探偵はリーズナブルな料金が魅力だが限界がある

個人探偵は、一人で営業しており、比較的リーズナブルな料金設定をしていることが多いです。ただし、一人で行う調査には限界があります。例えば、尾行中に、対象者が複数の出入り口が存在する建物に入った場合、どちらか一方の出入り口しかマークできないため、見失う可能性があるでしょう。また、対象者がエレベーターやタクシーなどを利用した場合なども、一人で尾行するのは困難です。また、高度な撮影機材を所持していない場合も多く、顔がはっきりわからない写真しか撮影できないこともあります。顔がはっきりわからないと、本人を特定できないため、証拠能力が認められない可能性があります。また、本人に見せても「自分ではない」と否定されてしまうでしょう。

また、個人探偵の中には探偵業法を遵守しない悪徳業者も存在します。違法な方法で調査を行い対象者から訴えられる、後から高額な追加料金を請求されるなど、想定外のトラブルに巻き込まれる可能性もあるので注意しましょう。

2.規模による探偵の違い

探偵の規模によってどのような違いがあるのか詳しく説明します。

(1)料金体系の違い

個人の探偵は、大手の探偵社よりも見積りで提示される金額が安いことが多く、コストを抑えて調査を依頼したい方にとっては魅力的な選択肢に感じられるかもしれません。しかし、個人の探偵は、明確な料金体系を設定していないケースが多いので注意が必要です。見積りで提示される金額が安くても、調査終了後に追加料金が加算され、想定以上の費用を請求されることも少なくありません。一方、大手の探偵社は明確な料金体系を設定しているため、追加料金が発生することが少ないです。また、調査の延長が必要な場合など、追加料金が発生する可能性がある場合は、事前に確認してもらえるので安心です。

見積りで提示される金額の安さだけで判断するのではなく、契約内容や追加料金が発生する可能性について確認し、納得したうえで契約することが大切です。格安料金を謳う探偵に調査を依頼する際の注意点やリスクについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

参考:浮気調査を格安で依頼できる探偵は? 後悔しないための注意点も解説

(2)調査員の人数の違い

個人や中堅の探偵社では、調査員の人数が少なく、稼働できる人数が限られているため、迅速な対応が難しい場合があります。また、緊急性の高い調査や長期にわたる調査には対応できない可能性も高いです。

一方、大手の探偵社は、多数の調査員が在籍しているため、緊急性の高い調査や長期間の調査にも柔軟に対応できる可能性が高いです。また、ベテラン調査員による教育制度が整っているので、全体的に調査員のレベルが高いです。経験豊富な調査員がチームを組んで、迅速に戦略を立てて調査を行うため、調査の成功率も高いといえます。

(3)専門的なノウハウや撮影機材の違い

調査の質に大きく影響するのが、撮影に使用する機材です。個人や中堅の探偵社では、予算的な制約から高額な機材を揃えることは難しいですが、大手の探偵社では、夜間の浮気調査に欠かせない暗視カメラをはじめ高性能望遠レンズなど先進的な機材を揃えています。また、高度な撮影技術も習得しているため、暗闇や悪天候などの厳しい条件下でも、対象者と浮気相手の顔が鮮明に写る写真や動画を撮影できます。さらに、ペン型カメラ、眼鏡型カメラなど、一見カメラに見えない特殊な撮影機材を駆使して、人混みや飲食店の中などでも、対象者や周囲の人に気づかれずに撮影することが可能です。

(4)調査報告書の質(法的な証拠能力)の違い

調査の結果をまとめた調査報告書は、法的手続きの場などで非常に役立ちます。しかし、個人や中堅の探偵社では、不十分な内容の調査報告書が提出されるケースがあるため注意が必要です。例えば、後ろ姿しか写っていない写真や、暗くて何が写っているのかわからない写真が並べられ、稚拙で短い文章が記載されているだけの調査報告書が提出される場合もあります。このような調査報告書は、法的な手続きの場では証拠能力が認められない可能性が高いです。

調査報告書は、慰謝料請求や離婚調停などを有利に進めたい場合だけではなく、パートナーと不倫相手を別れさせたい場合にも役立ちます。質の高い調査報告書を提示して、接近禁止条項を盛り込んだ誓約書にサインを求めることも可能だからです。ただし、顔がはっきり写っていない写真が並べられた調査報告書を提示しても、「この写真に写っているのは私ではない」「この時間には違う場所にいたから人違いだ」などと言い逃れをされてしまうでしょう。

大手の探偵社は、弁護士から調査依頼を受けることも多いため、法的な証拠として通用するレベルの調査報告書を作成するためのノウハウが確立されています。そのため、法的な証拠能力が高く、本人たちに言い逃れの余地を与えない調査報告書を提出してもらえる可能性が高いでしょう。

調査報告書について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

参考:浮気調査の報告書とは?活用法や注意点について解説

(5)アフターフォローの違い

調査後のアフターフォローについては、探偵の規模によって大きな差があります。個人や中堅の探偵社では、調査が完了したら終了となり、アフターフォローは行っていないケースも多いです。探偵のメインの仕事は調査であり、アフターフォローまで行う必要はないという考え方の業者も少なくありません。

しかし、依頼者が本当に望む未来を実現するためには、調査が終わった後の行動が非常に重要です。例えば、浮気調査の結果、浮気の事実が判明した場合、依頼者は精神的に大きなショックを受けるでしょう。そのような精神状態のまま、感情的にパートナーを責め続けてしまうと、離婚という結果につながる可能性が高いです。しかし、それは本来、依頼者が望んでいた結果とは違う場合が多いです。

調査経験を豊富に持つ大手の探偵社の中には、依頼者が本当に望む未来を実現するために、アフターフォローを行っている探偵社もあります。夫婦カウンセラーなどの専門資格を持つアドバイザーが在籍し、丁寧なアドバイスを提供することで、夫婦関係の再構築をサポートしているのです。

3.個人に依頼して失敗した後、大手に依頼することは可能?

個人の探偵に調査を依頼して失敗した後、大手の探偵社に再調査を依頼することは可能なのでしょうか。再調査の依頼の可否と、注意点について説明します。

(1)個人に依頼して失敗した後、大手に依頼する人は多い

個人探偵に依頼して調査が失敗した後でも、大手の探偵社に再調査を依頼すること自体は可能です。実際、個人の探偵に依頼して調査が失敗に終わってしまい、大手の探偵社に相談する人は多いです。

大手の探偵社の多くは過去に他の探偵が失敗した案件にも対応しており、経験豊富な調査員が再調査を行います。再調査の際には、過去にどのような状況で失敗したのかを詳しく伝えることで、より効果的な調査計画を立てることができます。

(2)最初から大手に依頼するより費用がかかる

個人探偵で失敗した後に大手探偵社へ依頼すると、最初から大手に依頼するよりも全体の費用が高くなります。これは、調査期間が延びたり、追加の調査が必要になったりするためです。調査費用の二重払いを避けるためには、最初から調査力の高い大手の探偵社に依頼することが望ましいでしょう。

(3)本人が警戒して調査が困難になる場合も

個人探偵での失敗によって対象者が警戒心を持つと、大手探偵社に依頼したとしても調査が難航する場合があります。一度警戒心を持った対象者は行動が慎重になり、証拠収集の難易度が上がります。

初回の調査で探偵選びに失敗すると、無駄な時間や費用をかけるだけではなく、決定的な証拠を逃してしまう可能性もあるので慎重に選択することが大切です。

まとめ

この記事では、大手・中堅・個人の探偵の違いや、自分に適した探偵社を選ぶために知っておきたいポイントなどについて解説しました。

探偵に調査を依頼する際は、提示された見積り金額の安さだけではなく、調査の成功率やアフターフォローなどを含め、「調査が終わった後、自分が本心から望む未来を手に入れられるのか」という観点から、信頼できる探偵社を慎重に選ぶことが重要です。

クロルでは、相談者さまのご不安な気持ちを受け止めながら、ご希望や状況に適した提案をさせていただいております。浮気調査後に夫婦関係を再構築するためのサポートなど、調査後のアフターフォローに力を入れており、相談者さまの気持ちに寄り添いながら、状況に合わせたアドバイスを提供しています。

「調査を依頼するべきか迷っている」「調査が必要な状況なのかわからない」などというご相談にも対応しておりますので、一人でご不安な気持ちを抱えずにお気軽にご相談ください。

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  • この記事を書いた人

大原 昇

総合探偵社クロル 代表取締役社長
2006年に大手探偵事務所に入社。その後、2021年に総合探偵社クロルを設立。 18年間の探偵業界での経験から、「証拠を撮るだけで良い」という考え方ではなく、お客様目線で問題を捉え、前向きに1歩を踏み出せるようサポートしてこそ、本当の意味での問題解決であり当社の存在意義であると考え日々邁進中。

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