パートナーの不審な行動から、「もしかして浮気しているのかも」と疑いを持ち、探偵に浮気調査を依頼することを検討している方の中には、なるべく費用が安い探偵社に依頼したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
今回は、格安料金で浮気調査を依頼できる探偵社の探し方、低価格の探偵社に浮気調査を依頼するメリットとデメリット、低価格の探偵社を選ぶ際の注意点について紹介します。
1.格安料金で浮気調査を依頼できる探偵社の探し方
格安料金で浮気調査を依頼できる探偵社を探したい場合は、「浮気調査 格安」「探偵 浮気調査 安い」などというキーワードで検索するのが早いでしょう。実際、「浮気調査 格安」というキーワードで検索すると、1時間2千~3千円台という格安料金で浮気調査が可能と謳っている探偵社が複数見つかりました。
一般社団法人東京調査業協会が東京都内の調査業者を対象として2005年3月末に実施した調査料金の水準に関するアンケート調査によると、調査員2名の場合、1時間当たりの調査料金で最も多いのは2万~2万5千円でした。1時間2千円~3千円台という料金設定は、平均的な探偵社の5分の1以下という計算になります。
2.低価格の探偵社に依頼する3つのメリット
低価格の探偵社に調査依頼をすると、以下のようなメリットがあります。
- 家計に負担をかけずに済む
- 証拠が見つからなくても納得しやすい
- 弁護士費用を支払う余裕がある
それぞれのメリットについて説明します。
(1)家計に負担をかけずに済む
浮気調査の費用を安く抑えられると、家計に大きな負担をかけずに済みます。
1時間3千円という料金設定の探偵社に浮気調査を依頼した場合、5時間の調査で1万5千円、8時間調査をしても2万4千円で済むことになります。
(2)証拠が見つからなくても納得しやすい
パートナーが不倫相手と会う可能性が高い日(金曜日の仕事後など)に合わせて、探偵社に浮気調査を依頼しても、浮気の証拠がつかめない可能性はあります。
このような場合に10万円以上請求されると「高額な費用を支払ったのに何も得られなかった」などと損した気分になるでしょう。しかし、1万円~2万円程度なら「少しお金はかかったけれど、浮気していなくてよかった」などと安堵感の方が強く感じられるかもしれません。
(3)弁護士費用を支払う余裕がある
探偵社の調査によりパートナーの浮気の証拠をつかんだ場合、「パートナーと不倫相手に慰謝料を請求したい」「パートナーと離婚したい」などと考える方もいらっしゃるでしょう。このような場合、弁護士に依頼するとスムーズに進みますが、弁護士費用が必要になります。
弁護士費用は数十万円〜数百万円程度かかる可能性があるので、探偵社の調査費用が多額に上ると、弁護士に依頼する費用を捻出するのが困難になるでしょう。浮気調査の費用を安く抑えられると、その分、弁護士費用へ回す資金を捻出しやすくなります。
3.低価格の探偵社に任せる5つのデメリット
低価格の探偵社に調査を依頼すると、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。
- 条件付きで低料金が適用される場合がある
- 1人で尾行して見失う可能性がある
- 経験の浅い調査員が担当し本人たちに気づかれる可能性がある
- 客観的証拠となる写真撮影ができない場合がある
- 探偵業の届出をしていない業者の場合がある
それぞれのデメリットについて説明します。
(1)条件付きで低料金が適用される場合がある
無条件で低料金が適用されるわけではなく、条件が付与されている場合があります。例えば、浮気調査の費用が時間制で1時間2,000円と設定されているけれど、「最低時間は1日8時間で5日以上」などという条件が付いているなどです。この場合、総額は8万円(2,000円×8時間×5日)以上となります。
「1時間2,000円だから、5時間の調査をお願いすれば1万円で済むだろう」などと安易に考えるのは危険です。浮気調査は、依頼内容によって費用に大きな差が生じるはずなので、まずは見積りを依頼して、低料金が適用される条件や、追加費用が生じる可能性についてもしっかり確認することが大切です。
(2)1人で尾行して見失う可能性がある
格安料金を謳う探偵社では、調査を行うスタッフが1人で対応する可能性もあるので注意しましょう。
一般的な探偵社では、複数の調査員(最低でも2人)が連携し、本人に気付かれず、かつ見失わないよう細心の注意を払って調査対象者を尾行します。調査員が1名だけだと、調査対象者から尾行や張り込みに気付かれたり、見失ったりするリスクが高いからです。
(3)経験の浅い調査員が担当し本人に気づかれる可能性もある
格安料金を謳う探偵社では、新人の調査員や、アルバイトスタッフが尾行や張り込みを担当する可能性もあります。経験が浅い調査員は人混みの中で調査対象者を見失ったり、調査対象者との距離を詰めすぎて気づかれてしまったりするかもしれません。
(4)客観的証拠となる写真撮影ができない場合もある
浮気調査で調査対象者を尾行し、不倫相手と一緒にホテルに入る場面や、ホテルから出てくる場面などの決定的瞬間を撮影するためには、高度なスキルと経験が求められます。
格安の料金設定をしている探偵社では、高度なスキルと経験を備えた調査員に担当してもらえない可能性が高く、浮気の客観的な証拠を得られないかもしれません。
客観的な証拠が得られないと、慰謝料の請求などの法的措置を取ることができません。また、パートナーに「探偵に依頼して浮気相手と会っていたのを確認した」と伝えても、「人違いだよ」などと、はぐらかされてしまう可能性もあります。
(5)探偵業の届出をしていない業者の場合がある
格安の料金設定をしている探偵社は、探偵業の届出をしていない可能性もあります。
探偵業の届出をしていない業者に依頼すると、以下のようなトラブルが生じるかもしれません。
- 調査後に何かと理由を付けて、法外な費用を請求される
- 満足な調査を行わない
- 得られた秘密を他人に渡すなどと脅迫される
探偵として活動するためには国家資格試験などに合格する必要はなく、国からの許可も不要です。つまり、誰でも探偵として活動できるのです。
ただし、日本では「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」が2007年6月20日に施行されました。本法では探偵業を営みたい場合、営業を開始しようとする日の前日までに、営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会に、所轄警察署長を経由し、営業の届出を行う必要がある、と規定されています(探偵業法第4条)。
探偵業の届出をしている探偵社なら、公安委員会による指導監督下で法律を遵守した活動を行っているはずなので、トラブルが生じる可能性は低いといえます。
4.低価格の探偵社に浮気調査を依頼する場合のチェックポイント
低価格の探偵社へ浮気調査を依頼する前に、以下の3点を確認しておきましょう。
- 探偵業の届出をしているか確認
- 浮気調査の内容を確認
- 探偵社に関する口コミを確認
それぞれのポイントについて説明します。
(1)探偵業の届出をしているのか確認
前述したとおり、探偵業の届出をしている探偵社は、法律を遵守して調査を行う可能性が高いです。そのため、探偵社に調査を依頼する前に、探偵業の届出をしたことを示す標識を確認することが大切です。標識には、届出をした公安委員会、届出書の通知番号、商号・名称または氏名、営業所の名称・所在地等を明記しなければならないというルールがあります。
探偵業の届出をしている探偵社の公式サイトには、「〇〇〇公安委員会 第〇〇〇〇〇〇号」という標識が掲示されているはずなので確認しましょう。
(2)浮気調査の内容をよく確認する
探偵社に依頼する前に、浮気調査をどのような方法で行うのか、詳しく話を聞きましょう。調査員が1人のみの場合は、調査対象者がタクシーを利用したり、出入り口が複数ある施設内で行動したりする際に見失う可能性があるので、調査員の人数も必ず確認してください。
なお、相談の際に担当者が詳しい調査内容を説明しなかったり、はぐらかすような態度を見せたりした場合は、調査方法に問題がある可能性があります。そのような場合は、相談を打ち切り、別の探偵社を探しましょう。
(3)探偵社に関する口コミを確認してみる
実際に浮気調査を依頼した人の口コミも参考になります。調査に関する不満を述べる口コミが多い場合、依頼は控えた方がよいでしょう。
ただし、全ての口コミの投稿者が、理性的かつ客観的に探偵社を評価しているわけではありません。何らかの理由で探偵社とトラブルとなり、感情的な口コミを投稿しているケースもあります。探偵社への口コミを過剰に信用せず、実際に探偵社を訪問し相談したうえで、信頼のおける探偵社か否かを判断しましょう。
探偵社の中には、初回相談や、担当者が自宅等を訪問する出張相談を無料で行っているところもあります。まずは無料相談をして、浮気調査の内容について説明をしっかり受けて、信頼できる探偵社なのか見極めるとよいでしょう。
まとめ
今回は、格安料金で浮気調査を依頼できる探偵社の探し方、低価格の探偵社に浮気調査を依頼するメリットとデメリット、低価格の探偵社を選ぶ際の注意点について紹介しました。
調査費用が格安な探偵社に依頼すれば、費用を抑えながらパートナーの浮気の確実な証拠を得られるかもしれません。しかし、調査内容が不十分であったり、調査に失敗したりする可能性もあります。調査費用の安さだけに注目せず、浮気調査の実績を豊富に持つ探偵社かどうかをしっかり確認しておきましょう。
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